2009.11.20
昨日、中小企業金融機能円滑化法案が、
衆議院で「強行採決」されました。
この法案が審議スタートしたのは、前日の18日。
審議時間は合計で10時間。
内容は、ほとんど報道されていませんが、
金融機関に対して、
中小企業の返済猶予を促す「努力義務」を規定したもの。
努力義務だから、強制ではないんですね。
しかし、私は、今の金融システムの中で、
1933年の時のように、返済猶予をやってしまうと、
逆に貸し渋りが増えて、
本当に借りたい人にお金がいかないようになってしまうので、
今回の法案には基本的には反対です。
しかし、そういう内容について、
国民の私達に対する説明が全くないままに
「数の力」で強行採決してしまった。
「今の経済状況を考えて早期に成立させる必要がある」
というのが鳩山首相の弁ですが、
急ぐからこそ、中身が適正か、しっかり議論をする必要があるのではないでしょうか。
政府が作ったものを、立法府たる国会が全く議論せずに、
法律を成立させる、
これは古い自民党政権でも同じことをしていた、
「古い政治」の風景そのものです。
折角政権交代したのに、最初の法案が
全く同じことを攻守変えてやっているだけ、
ということでは、国民の私達から見ても、
「政治が新しい方向に向かっていくな」
と思えない。
今まで自分たちが批判していたことと同じことを、
お互いにやっている状況です。
民主党は強行採決を、
自民党は審議拒否を、
あれだけ批判していたのに、同じことをやっている。
担当の財務金融委員長の玄葉衆議院議員(民主)は、
苦渋の決断であったこと、
これを機会に、通年国会や国会改革を考えるべき、
とおっしゃっていたことが印象的です。
新しい政治家の方は、やはりそういう感覚なんでしょう。
こういう風景を変えていくための国会改革案を、
野党自民党も、法案にいちいち反対するだけではなく、
具体的に考えるべき時です。
今までの古い体質をひきづった方々では、
そういう具体案を考えることができないでしょうから、
私達若手で結束して知恵を出していきたいと思います。
そういう状態の中でも、
本当に急ぐのかどうかわからない、
まだ経営体制も整っていない、
現在黒字を出している日本郵政の
株式売却を止める法案も、
この国会で「強行採決」される模様です。
あれだけ大議論した郵政民営化、
郵政民営化を決めるときは、
約50時間以上に及ぶ審議を衆議院でやりました。
今回はほとんど審議なしの見込みだそうです。
もうこういう古い政治の風景、
国民を無視した、メンツや権威だけの国会運営から
おさらばしなければなりません。