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現場、現実、現物

2010.02.17

こんばんは。すずき英敬です。


毎日地元を回っていますと、
「国から現場は遠いなあ」
「国から見えないことがたくさんあるなあ」
と実感します。


ある商店街組合の幹部の方に伺ったお話。


国に「高度化融資」という事業があります。
バブル時代に、商店街組合が
この制度を利用して、アーケード設置や道路舗装などの投資を実施。
その後、
大規模店舗の規制緩和による進出増加などにより、
商店街はシャッターが増え、組合員も激減。


しかし、返済額は全く変わらないまま。
借りた分を返せる余力のある組合でも、
組合費の大半を返済に回さざるをえず、
国が現在魅力ある商店街づくりのために
新しくいろいろ投資せよと言っても、
もうその資金的余力はないし、
借りても返す目途はたたない。


結局新しい投資もできないから、
古びてきて、お客集めも、後継者育成もできない。
そういう負の循環に入ってるところが多いだろう、と。
しかも、高度化融資の多くは不良債権化しているところがたくさんあるのではないか、
国はそこにふたをしているが、隠れ不良債権がたくさんあり、
早く手を打たないとえらいことになると。


また、高度化融資で借りたときに、
たまたま役員をやっていた人が連帯保証人になっている制度なので、
こういう負の循環の中、組合で返せなくなったら、
その当時の役員が全部負担せねばならず、
不安で不安で仕方がないと。
そんな声を聞きました。


次は、ある農業委員の方から伺ったお話。
戸別補償制度の書類がきたが煩雑この上ない、と。

つい最近まで営農組合や集落営農でまとまった形でやってきたのに、
今回は本当に1戸1戸が33%減反しなければならないので、
今までの流れが少しずつ定着しそうになって、
後継者問題や資金不足問題をクリアできそうになっていたが、
今回の戸別補償で台無しになると。
農政はこんなにクルクル変えてもらっては困る、と。


しかも、給付は、今年12月~来年3月ということであり、
確定申告の観点では、収入と支出がずれて混乱する。
また、事業の説明も3月下旬ということで、
もう種まきの準備が終わっているところで、
ああせえ、こうせえと言われても困る。
本当に農業の現場をわかっていない人が考えているに違いない。
これは農家のみなさんの期待を確実に裏切ることになる、と。


最後に、
「現場を知っていたら、判断を誤ることはない。
 現場を知らずに勝手に耳学問や聞いたことだけで判断するから誤る。
 政治も行政も現場回帰を切に願う」
とおっしゃっていただきました。


全くおっしゃるとおり。
私は今地元ばっかりなので、こういう声を聞かせていただけますが、
今後どういう立場になったとしても、
現場を忘れず、頑張っていきたいと思います。
軸は常に現場。

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