2010.03.12
おはようございます。すずき英敬です。
今日、高校無償化と子ども手当の法案が委員会で可決されます。
今後毎年毎年数兆円の税金が投入されることが決まります。
所得制限も設けず、どんな金持ちでも、どんな所得の低い家庭の子どもでも関係なく、
一律に支給されることになります。
一律に配るくらいなら、同じ財源で、所得が低い家庭の子どもたちに、
所得格差が教育格差にならないように、
一層手厚く手当するほうがまだマシなのではないでしょうか。
附則に見直し規定が入っているようですが、
具体的な効果までちゃんと検証する見直し方法とすることを期待したいと思います。
効果がないなら、単に大人の遊びのためのお金になってしまっているという実態が
仮に数年後に明らかになったならば、勇気をもってこの制度をやめてほしいと思います。
あるいは、本当に支援が必要な方々にだけ限定して支援をするということにしていただきたい。
さて、一昨日、三重県立特別支援学校西日野にじ学園にお邪魔して、
「現場・現物・現実」のさらなる勉強と思い、
校長先生から学校の現状をお聞きし、学校内を案内していただきました。
西日野にじ学園:http://www.mie-c.ed.jp/snisih/
もうすぐ卒業式ということで、
飾り物の製作や、合唱の練習などがたくさん行われていて、
盛り上がっていたムードでした!
一方、特別支援学校の厳しい現状もたくさん伺ってきました。
まずは、教育ニーズの増加に伴うカリキュラムの多様化です。
知的障がいの生徒が急増し、なんと5年前の1.5倍となり、
その結果、障がいの程度についても幅が広がり、
それに対応して教育ニーズが多様化し、カリキュラムを多様化しなければならないのが大変であると。
やはり専門的な研究に基づき、
しかし、個々の子どもたちにとって、
現状・現実は全然個々に違うので、
彼らに合った教育をやらなければならない、
この数年の生徒急増で、その対応が大変であると。
また、今年からは外国人の子どもたちの受け入れもあり、
その対応にも結構苦労をしているとのことでした。
そして、一番頭を悩ましているのが、卒業後の就労機会が極めて少ないこと。
少しでも自立していくためには働く場所が必要であるにもかかわらず、
就労機会が極めて少ない、
特に三重県は、障がい者雇用が全国でワースト1とかワースト2とかなので、
「どうせうちの子どもは就労できない」
として最初っからあきらめてしまい、
父兄にさらなる負担がかかっているとのこと。
そういうことをなるべく避けるため、
量的には仕事場が少ないにしても、
仕事が見つかれば、ちゃんと就職できるように、
そういう希望を持っていけるように、
学校では職業教育、キャリア教育を進めていっているとのことでした。
「教育の力」と「福祉の力」をいかに組み合わせて、
一人でも多くの障がいを抱えた子どもたちを救い、
その親の皆様にも安心をしていただくか。
しかし、今回政府でやっている障がい者施策推進本部では、
障がいを抱えた方も委員に入れているというので評判になりましたが、
残念ながら、教育関係に携わる委員が一人もいないそうです。
教育現場の声が届かないとおっしゃっておられました。
また教育現場では、
生徒数が増えてくると、最近全国でときどき事例がでているような、
犯罪などの反社会的行為に対する教育、生徒指導をしていくことが大変だそうです。
目配りをしっかりしていかなければならない。
また、どうしても教員の人数を確保しなければならないので、
正規の教員ではなく、
1年、2年で変わってしまう講師の割合が多くなってしまい、
継続的な指導が難しいという側面もあるという悩みもおっしゃっておられました。
日本や地域において、
一人ひとりが幸せになっていくために、
見逃してはならない、避けてはならない分野だと思います。
改めてしっかり勉強し、改善を働きかけていきたいと思います。