2010.04.23
こんにちは。すずき英敬です。
舛添新党につきましては、今日記者会見となりますが、
昨日のブログにも書かせていただきました直談判を受け、
来週あたりに舛添先生から真意などを直接聞く機会をいただけそうなので、
それを踏まえて、追加の見解など書かせていただきます。
さて、今日は児童虐待についてです。
昨日、鈴鹿市で児童虐待の逮捕者が出ました。
しかも私の事務所がある地域での事件です。
内縁の妻の6歳の次男に対して暴行し、脳内出血の大けがを負わせたとして、
25歳の無職の男性が傷害容疑で逮捕されました。男の子は意識不明の重体。
男の子は、34歳の内縁の妻の連れ子で、
容疑者の動機としては、
「厳しくしつけるために殴った。投げ飛ばしたり、足払いをかけたこともある」
と供述しているそうです。
13歳になる連れ子の女の子も今年2月ごろ、顔をはらしていたそうで、
なんと今回110番通報をしたのは、この女の子だったそうです。
大変痛ましい事件で心が痛みます。
児童虐待の現状に少し触れたいと思います。
児童虐待には、保護者が子どもに対し、
・殴る、蹴るなどの暴行を加える「身体的虐待」
・性的暴力などのわいせつな行為をする「性的虐待」
・食事を与えないなど、保護者としての監護を著しく怠る「ネグレクト」
・無視をする、暴言を浴びせるなど、心に傷を負わせるような言動を行う「心理的虐待」
の4種類があります。
統計的には、児童虐待に関する相談件数は、
平成20年度で全国で約4万2千件。ちなみに、三重県は395件。
主な虐待者は、なんと実母が約6割、
虐待されるのは小学生が一番多いですが、小学生以下で約8割
虐待の種類としては、身体的虐待が約5割、
養育の怠慢又は拒否(いわゆるネグレクト)が約3割。
ちなみに、これらの数は、
統計を取り始めた当1990年度に1101件だったものが、これだけ激増しています。
この激増の真意は、
児童虐待自体は増えていなくて意識の高まりなどで相談だけが増えているのか、
あるいは、児童虐待自体が増えている深刻な自体なのか、
どちらなのかというと、これは間違いなく後者と言えます。
一般に1人の相談者の背後には8人の無言の相談者が、
性的虐待の場合は助けを求める1人の背後に100人の被害者がいると言われています。
表面化する深刻なケースはまさに氷山の一角に過ぎないのです。
いずれにしても、少しでも顕在化させ、対策をとるためにも、
国は実態調査などを大規模かつ精緻に行う必要があります。
そもそも児童虐待に関しては、アメリカから始まりました。
アメリカでは、お金がない貧困のために
親が子どもに十分な食事を与えなかったり、情緒的なケアができないという問題から、
いわゆるネグレクトが焦点化されたのが始まりです。
なんとアメリカは年間約300万件の児童虐待があると言われています。
では、どうやってこの児童虐待を防止していくのかについてですが、
「親の問題なんだから、それぞれの親が自覚もてやればいいんだ!」
「行政が家庭に介入するのはまかりならん」
とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、1週間に1人の虐待を受けた子どもが死亡している現状や
上記のような相談件数を考えれば、もはや家庭だけで解決できる問題ではないのは明らかです。
子どもは、保護者の養育なしには生活できない弱い立場にあるため、
子どもからは周囲に助けを求めることができません。
だからこそ、すべての大人が虐待の被害から子どもたちを守ってあげなければならないのです。
児童虐待対策としては、なんと言っても早期発見です。
今回の鈴鹿市の事件に関する報道の中で、
近隣の方のインタビューで
「『お母さん』って泣き叫ぶような。
『家に入れてほしい』みたいな。
多分、周りの人も見慣れているんじゃないか」
というものがありましたが、これは言語道断です。
実は、児童虐待防止法第6条と児童福祉法第25条には、
児童虐待を発見した者に対する児童相談所等への通告の「義務」が規定されています。
しかし、この義務に反した場合の罰則はありません。
でも、多くの人が、このような義務がかかっていることは知らないのが現実です。
そのため、広くこの義務の周知や啓発を行うとともに、
通告のための分かりやすいマニュアルを作成し、
自治会やPTA、保育園などあらゆる場面で研修できるような対応も必要です。
罰則については、この内縁の妻は、明らかに義務を怠っています。
こういう場合には、なんらかの罰則をかけるというのも一つの手段ではないでしょうか。
一部の自治体においては、早期発見対策の一環として、
乳児家庭の全戸訪問事業を実施しているところもありますので、
これをもっと自治体全体に義務付け、
予算や人員配置について、国が支援するという政策も必要です。
また、虐待者の約6割が実母と書きましたように、
子育てしている母親の精神的ケアについてももっと焦点をあてて、
国や市町村で対応を考える必要があると思います。
私の同世代もみんな小さい子どもを育てていますが、
夜泣きなどで大変な苦労をし、精神的に疲れているお母さんもいます。
昔みたいに祖父や祖母と同居していたり、
近くに兄弟姉妹が住んでいたら、支え合うことができるにしても、
現在のような核家族化、しかも景気も悪く共働きをせざるを得ない現代社会の中、
母親に対するケア対策をとる必要があると思います。
さらに、父親ももっと子育てに参加する、お母さん任せにしないようにする。
企業におけるワークライフバランスや私が選挙で述べた「父親休暇」など
様々な方法を駆使してやる必要があると思います。
また、一度親から隔離して児童養護施設などに子どもを預け、
親のところへ戻した場合、再発するケースが多々あるそうです。
そのため、親の更正プログラムの開発も必要で、
その開発支援を国がやる必要があります。
上記はほんの一部で、
まだまだたくさん対策が考えられますが、
これからも現場をみて、私なりに研究していきます。
子どもの未来のために、
大人が汗をかかねばなりません。