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現場、現実、現物 ~保育の現場から

2010.05.19

おはようございます。すずき英敬です。


昨日は鈴鹿市の保育園をいくつか回らせていただきました。
子どもたちは、ほんとに元気ですばらしいですね。
こちらまで明るい気持ちになれます。
以前街中に私のポスターがいっぱい貼られていたころに比べると
少し反応が鈍くなりましたが、
子どもたちはよく覚えていてくれて
「すずきえいけいや!」
と声をかけてくれます。ありがとうm(__)m


さて、ある保育園の園長さんとお話をしていて、
最近の鈴鹿市における児童虐待問題、
あるいは家庭における子育て力の低下について、
「保育園や幼稚園に来ている子はまだいい。
 また鈴鹿市では、1歳半検診と3歳検診があるので、
 そこに来る親子はまだいい。
 問題はこういうところに全く来ない人たち。
 その家庭の子どもがどうやって育てられ、
 これからどういう将来になっていくのか。
 ネグレクトなども起こっているかもしれない。
 そこで、これらを全て市役所や児童相談所に任せるのは大変だから、
 保育のプロである保育園と協力して、家庭訪問事業をやることで、
問題の早期発見、早期対処を図るのはどうか。
例えば、子どもの出生届が出されたら、
地域の保育園に市役所から連絡をし、
定期的に保育園の先生などが巡回をする。
『子育てどうですか?』って。
そこで、何気ない相談などを受けて、親の不安を解消したり、
何か問題がありそうな雰囲気であれば、
市役所や児童相談所などに早期に情報提供をする。」
というアイデアをいただきました。


確かに個人情報をふりかざしたり、
そんな「おせっかい」はやめてくれと拒否する親もいるかもしれません。
しかし、子どもは、この国の、地域の宝だし、
全ての子どもが元気に幸せに暮らしていく権利があります。
大人たちは、自分の子どもかそうでないか関係なく、
子どもたちを幸せに向かわせる、そのために汗をかく義務があると思います。


最近の家庭内での親子の凄惨な事件、
児童虐待などの問題も、
人的資源も予算もなく、受け身なままでいて発見が遅くなってしまったり、
発見していても対処するための通報が遅れてしまったり、
などが原因のものが多く、こういうやり方は非常に重要です。


保育園さんにとってもメリットがあると思います。
ある意味営業になるので、
一定の年齢になったり、お母さんが働くことになったら、
「あそこの保育園はいつも来てくれてお世話になっているから、
 あそこの保育園に入らせてもらおうかしら」
となりますし、こういうプッシュ型のサービスもできるようになれば、
保育園同士の切磋琢磨にもなり、サービス向上にもつながると思います。


今、行政のスリム化、財政難、人材不足など、基礎自治体はかなり深刻な状況です。
一方で、地域主権などの流れの中、基礎自治体の重要性は加速度的に高まっています。
そのような中、全てを行政だけで解決するのは到底無理なわけですから、
子育てなら保育園などの民間のプロの手を借りて、
そういうプロの先生も地域の子育てを守る「チーム」として、
「経営」をしていくリーダーが必要ですし、
そういう「コーディネート」や制度立案をするのが、
これからの基礎自治体の仕事であり、
そこに国の制度でおかしい点や邪魔な点があれば、
国に正々堂々と現場の意見として言って、
地方から国を変えていくという姿勢がとても大切です。
国と地方は上下関係ではありません。
地方も国に依存せず、「自立経営」をしていかなければなりません。


やはり現場には知恵があります。
政治や行政の刷新は現場から。
いつも学ばせていただいております。
 

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