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高齢者の所在不明 

2010.08.04

こんにちは。すずき英敬です。


足立区、杉並区の東京都男女最高齢者の事案をきっかけに、
高齢者の所在確認について大騒ぎになっており、
厚労省も今月中の調査を指示したとのこと。


さて、こういう事件が起きていることについて、
マスコミでは、確認していなかった市町村が悪いかの論調が多いように感じます。
果たして、市町村だけが悪いのでしょうか。


確かに、住民基本台帳法には、
市町村長は、住民票に記載されている事項について、
「定期に」調査することが明記されています。
その定期の頻度については書かれていませんが、
明確に書かれてるため、その調査を怠っている市町村は
言語道断、真摯に反省して、至急調査をしなければなりません。
いくつかの市町村のインタビューでは、
「確認しなければならないという制度になっていない」
かのような発言がありましたが、
これは住民基本台帳法では全くの認識違いです。


しかし、一方、
自らの家族の所在も分からないというのは、
家族としていかがなものでしょうか?
数十年にわたり分からないというのは、
まさに家族の絆が薄れてしまっていることに非常に危惧の念を持ちます。


また、個別に生活苦などがあるケースもあるかもしれませんが、
所在がわからない方、あるいは死亡してしまっている方の
年金が振り込まれたり、贈り物が来ていることに対して、
それを受け取ってしまっているという、
いわば不正利得を得ている状況に対して黙っていること、
それに対しても、刑事上の「詐欺」などとは別に、
そもそもの日本人のモラルの低下を感じざるを得ず、
とても残念に思っています。


昔から、日本では、
「おてんとさんが見てる」
と言って悪いことはしなかった。
そういう日本人の心や伝統的な美徳までが失われつつあることを
今回の事案を聞いて感じ、とても残念に思っています。


また、制度的な問題としては、
民生委員の方は、現在児童委員というものも兼ねており、
まさに最近問題になっている児童虐待の発見なども担わねばならず、
あまりにも負担が多い状況です。
また、地域でなり手がほとんどいない、
自治会長をされた後に名誉職的になられているケース
なども多くあることなどの現状に鑑み、
民生委員の選定の在り方、職務、手当、児童委員との兼務
などについて再検討する必要があると思います。


家族の絆、地域の絆がどうしても薄れてしまっている中、
それを取り戻していくための努力ももちろんのこと、
それだけでは間に合わないこともあるので、s
制度的対応で、専門職をもっと増やし、そのための予算を確保していくなどを、
政治のリーダーシップで検討していくべきだと思います。


市町村だけが悪いのではありません。
一人ひとりが胸に手を当てるべき問題であると強く感じています。

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