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「政権漂流」

2010.08.18

こんにちは。すずき英敬です。


今日は、私が最近読んだ
「政権漂流 ~交代劇は日本の何を変えたか」(中公新書)
の紹介を。
社会評論家たる著者が
首相が4年間に5人も変わったまさに「政権漂流」の状態を
分析する内容です。


内容はいろいろ書かれているのですが、
特に私は戦後自民党についての分析に
「なるほど」と思いました。


著者は、
「戦後自民党に宿命的に刻印された『終焉コード』によって、
 実は戦後自民党のレゾンデートル(存在意義)は
 はるか昔に終わりをつげている」
と指摘し、
その「終焉コード」とは、
「『高度経済成長』であり、
 これが終わりを告げた田中角栄時代に
 既に自民党は終わっていた」
という見解を提示しています。
つまり、自民党システムは、
経済成長で原資を生み、
政官業の鉄のトライアングルによる利益配分を行う、
というものでやってきたので、
その原資を生むことができなくなった以上、
自民党システムが機能しなくなったのだから、
既に終わりをつげていた、
という説です。


高度経済成長という「経済成長モデル」と、
それを実質化する終身雇用や年功序列などの「経済・社会システム」
が戦後自民党を支えたという説です。
そして、高度成長が終わっても、
自民党が
「新しい経済成長モデルとそれを実質化する経済・社会システム」
を提案・実行できなかったことが
今日の下野につながっていると指摘しています。


まさにおっしゃるとおりだなあと大変示唆に富む本でした。


これを提案できるそんな体制に、
それを可能とする人材を、
今自民党に必要ですね。
それができるような体制を目指すということを
9月の役員人事で示すことができるかどうか、
これがポイントだと思っています。
私も他人事ではないので、
しっかり頑張ります。

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