2010.09.02
こんにちは。すずき英敬です。
さてさて、予定より日が空いてしまいましたが、
李登輝元総統にお会いしたときのお話です。
龍馬プロジェクトのメンバー約15名で
8月25日15時~17時でお会いさせていただきました。
最初の1時間は、李登輝元総統からのご講義。
次の1時間は質疑応答を中心とした意見交換。
さすがに、数々の修羅場を乗り越えてきたトップリーダーですから、
だいぶお年を召した感じではありましたが、
目の奥の力や輝きはやはりすごいものがありました。
李登輝総統のお話では、
・日本は精神性の高い文化を持っている。日本人のもつ「情緒と形」、日本人が自然との調和において、非常にバランスのとれた生活をしてきた。日本人の生活に「道」が入っている。茶道から、剣道からすべて「道」。日本人は口ではいわないが、自然と行為の中に、「道」を生活の中に取り入れている。これが日本の精神文化の特徴。
・指導者の要件は5つある。第1は、信仰をもちなさい。自分一人だけではダメだ。バイブルにも出てくる「公義の精神」をもって物事にあたるべき。それが信仰の第一歩。第2は、いつでも権力を放棄しろ。その覚悟でやりなさい。第3は、公と私の区別をしろ。第4は、人がいやがる仕事はまっさきにとりあげて処理しろ。第5は、カリスマのまねをするな。テレビとか新聞とかみて、へんな真似をするな。誠実に人民に相対しなさい。うそを言っちゃいけない。これが指導者の条件。
その他、現在の日本の官僚制度、政治主導の在り方、中央集権から脱するための道州制、金融政策などご意見をたくさんいただきました。
私は、質疑応答の際、私の持論でもあり、
前回の選挙でも公約に掲げた「首相公選制」についてお聞きしました。
李登輝元総統は、台湾で初めて、
民衆の直接選挙で選ばれた総統ですから、
その際のご苦労や日本での実現性についてご意見をお伺いしました。
李登輝先生からは、
・主権は民にある。その一点で私は直接選挙を実現したかった。大陸から来た国民党の年寄りが権力を握っている状態を変えたかった。私が頑強に直接選挙導入を主張したので、中国本土からミサイルも飛んできた。しかし私は動じなかったし、民には「あのミサイルには爆薬は入っていない」と言って安心させた。
・私は、「18番のシナリオ」というものを持っている。18のケースについて、こういうことが起きたら、こうやって対処するというものを持っている。それが強い。備えがリーダーには必要。
・日本の首相が官僚に支配され、政策実践能力が弱いのは、政治的リーダーシップが弱いから、ひとえに国民の直接的支持を得てないから。つまり、首相の後ろに国民がいないから。それゆえに、国際的においても、自信に満ちた発言や提案をすることもできず、さらには世界各国から、必ずしも日本が尊敬されない原因になっているのではないか。
・烈々たる使命感もなく、世襲など、職業や家業として政治家になる人が多い。主権在民という民主主義の原則に反している。それゆえに、首相になっても、志も、実践能力も弱く、国民の期待に、ほとんど応えることもできないということになるのではないか。
・日本ではマスコミがダメだから、首相公選制は今は実現するのは難しいだろう。マスコミが「能力のないタレントがなったらどうする」などと言うので。もし、能力がない人がなれば、まずは能力ある人を備えた内閣をつくればいいんだ。4年という任期をやらせてみて、それでもダメなら変えればいいんだ。
この首相公選制に関する質疑はまさに我が意を得たりという感じでとても興奮しました。すばらしい機会をいただきました。
改めて強めた志を胸に、日々頑張っていきます。
